愛くるしいその姿からペットとして人気の高いモモンガ。
ペットとして飼育されているモモンガの代表格といえば、アメリカモモンガ・フクロモモンガの2種類が一般的にあげられます。
ここでは、カンガルーの仲間であるフクロモモンガの生態についてご紹介します。
野生では、グループを作って行動
野生のフクロモモンガは樹上に棲み、木から木へと自由に滑空する、とてもアクティブな動物です。
その移動距離は100メートルほどと、かなり遠くまで飛び移ることができます。
ユーカリの枝で巣を作り、数匹(7匹くらいまで)のグループで生活をするようです。
グループにはオスとメスがいて、オスはなわばり(約1万平方メートル)を示すために、肛門や手、足にある「香腺」から分泌物を出します。
なお、オスの額や胸にも、マーキングするための香腺があります。
グループにはリーダーが存在
グループにはリーダー(オス)がいて、大量の「テストステロン(メスが惹かれる、男性ホルモンの一種)」を出し、においでグループ内のメスを引きつけます。
また、このにおいで同じグループの仲間かそうでないかを判別し、ほかのグループのモモンガが接近してくると、瞬時ににおいでわかるので攻撃をします。
なお、グループ内での激しい戦いはありません。
冬眠することも
フクロモモンガは気温が低くても比較的大丈夫な動物ですが、あまりに寒さが厳しいときや、食料不足が続くときなどは、冬眠することもあります。
天敵は猫やフクロウなど
フクロモモンガの天敵は猫やフクロウや、ワライカワセミ、オオトカゲなど。
とくに生後1年までの死亡率は高いようです。
生息地はオーストラリアやパプアニューギニア
生息地はオーストラリアの北部や東部、パプアニューギニア、タスマニアなど。
パプアニューギニアのフクロモモンガはオーストラリアのフクロモモンガの子孫であるといわれています。
鳴き声で感情を表現
フクロモモンガはおもに鳴き声でコミュニケーションを行います。
そのため、さまざまな鳴き声を出します。
恐怖を感じているときは「ジージー」と低い声で鳴きます。
また、繁殖期には、子犬のように「キャンキャン」「アンアン」と甲高い声で鳴くことがあり、これは、オスがメスにラブコールするときのサインです。
昆虫や樹液を食べる
フクロモモンガは雑食で、野生下では、ユーカリの甘い樹液や花粉、花蜜、果汁、ガやカブト虫などの昆虫、昆虫の幼虫、クモ、小さい脊椎動物などを食料にしています。
季節によっても異なり、春や夏は昆虫をメインに、秋と冬は樹液をメインに食べるようです。
フクロモモンガの中にもいろいろな種類が
フクロモモンガ属の中ではフクロモモンガとビアクフクロモモガが一般的です。
ほかに、オオフクロモモンガやパプアフクロモモンガ、マホガニーフクロモモンガ、オブトフクロモモンガなどの種類がありますが、どれも少数派。
とくにマホガニーフクロモモンガは絶滅危惧種となっています。
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